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宇宙とニューロンとインターネットと人の流れは、なぜ似ているのだろう

そういえば、これ、どうして自分は知ってるのかな? そんなふうに思ってしまう、自分でも気づかないうちに身につけた知識がいくつかある。そのうちのひとつが、宇宙の大規模構造とニューロンがとてもよく似ていること。せっかく思い立ったので、いろいろと調べてみたら10年以上前の記事を発掘できた。2006年のThe New York Times、元記事は見つからなかったのでArchiveから。

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日本だとカラパイアが2014年に引用&紹介していたこともわかった。科学好きの間ではけっこう有名な話題かもしれない。

なんとか記憶をたどってみると、初めて知ったのはかなり若い頃だったように思う。だとするなら、13年前のNY Timesが初見だろう。どうやら知識を得たタイミングとソースに行き着いたらしい。何でも調べてみるものだ。

それにしても、カラパイアの記事にある以下のテキストにはニヤリとさせられた。

ちなみに、宇宙と脳だけではない。インターネットのネットワークもとても良く似ているそうだ。

この記事で「インターネットのネットワーク」として掲載されている画像は、opte.orgのInternet mapだろう。Opte Projectは2003年に立ち上げられたインターネットの広がりをビジュアル化するプロジェクトで、Boston Museum of ScienceやMoMA(The Museum of Modern Art)の目録にも載ったという。

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Opte ProjectのWikipediaも貼っておく。興味があるひとはこちらから。


宇宙の大規模構造。ニューロン。インターネット。どれも似ている。

なぜ、似ているのだろうか?

ほかにも似ているものがある。たとえば、首都圏での人の流れだ。以下はパーソントリップ調査データから。右下の時計に注目しながら光点の動きを眺めていると、いろいろな発見があっておもしろい。

もうひとつ。飛行機の空港間離発着データをビジュアル化したインフォグラフもかなり似ている。詳しくは、VISUAL CAPITALISTの記事から。

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宇宙の大規模構造。ニューロン。インターネット。首都圏の人の流れ。飛行機の空港間離発着。どれも似ている。

なぜ、似ているんだろうか?

何かの法則があるようにも感じる。三次元的に泡構造で説明する向きもあるので、こういう「似ているモノたち」の共通点は科学的に説明できるんじゃないだろうか。

それぞれを抽象化して共通点を取り出してみる。

点と点を結ぶ線があって、1点への線が集中するとその点が強化される。強化された点がいくつか点在する。強化点が増えると、より強固な構造物になる。

ニューロンはこれだ。たとえば、同じ体の動きを繰り返すとニューロンのつなぎ目=シナプスで信号がたくさん行き来する。信号のやりとりが増えるとシナプスが強化されて、よりスムーズに動けるようになる。水泳のフォームとか、空手の型とか。人間は練習すればするほど「体が動きを覚え」てスムーズに、上手に動けるようになる。

首都圏の人の移動も同じだ。新宿も渋谷も昔は小さな駅だったけど、街が発展して人の往来が増えた。人の流れの接続点である駅は拡大して、たくさんの路線が乗り入れて、木造駅舎は鉄骨の駅ビルになって強化されて、よりスムーズに人が流れるようになっていく。

なぜ、似ているんだろうか?

知識との出会いを探してみて、「なぜ」と疑問をもちはじめてから、かれこれ13年以上も同じことを考え続けていることがわかった。これ、どうやったらわかるんだろうか。おそらくだけれど、力学、物性物理学、神経科学、あたりを横断して学ぶとわかるんじゃないだろうか。あとは社会生物学とか。宇宙の話もあるけど、実は宇宙科学ではない気がしている。全てに共通する、何かの法則があるような。

ここまで書きながらアレコレ思いついたのでメモがわりに羅列だけしておく。たぶん、鉱物の組成とか、何かの分子構造とか、ボノボみたいな類人猿の社会的行動とか、群集心理とか、アリやハチの巣とか、デカいキノコの地下茎とか、粘菌の習性に基づく行動とか、その辺にも似たものがありそう。

これは何だろう? この法則を知っている人はいるのだろうか。知ってたら教えて欲しい。

前回はテクノロジーと人類の未来を描いたフィクションについて書いたので、今回は宇宙と人類と人類が生み出したテクノロジーの共通点について書いた。つぎは何を書こうか。

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