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昭和に遊んだ「謎パワードスーツおもちゃ」は何だったのか?調べてみた

子供の頃からパワードスーツ的なメカが気にいっている。人間が機械的なアーマーを装着して強くなる、というシチュエーションが好きなのだ。今でも、マシーネンクリーガーやモスピーダみたいなパワードスーツ系の模型をつくっている。巨大ロボットも嫌いではないけど、人間に近いサイズ感ほどつくっていて楽しさが増してくるのだ。

なぜ、こういうパワードスーツ系が好きなのか? きっかけは何だったのか? 「三つ子の魂百まで」という言葉に従って、がんばって記憶をたどってみたことがある。

ひとつ思い浮かんだのは、紺色のロボットに白っぽいアーマーをくっつけて遊ぶ手のひらサイズのおもちゃだ。

時期的には小学校に入る前だったはず。超時空要塞マクロス(放送:1982年(昭和57年)10月3日 - 1983(昭和58年)年6月26日)のプラモデルと一緒に遊んでいた記憶があるから、1970年代後半から80年代初期に発売されたものだろう。

ロボットの方は細い骨組みのネイビーカラーで、アーマーは白。アーマーは骨組みに対応して、胴体・腕部・脚部が別々に分かれている。アーマーはいくつかシリーズがあって、胴体と腕は違うシリーズのアーマーを装着することもできる。ようするに、モンハンの装備みたいなイメージだ。特徴的なのは足底で、脚部アーマーとは別にローラースケート状のパーツを脱着できるようになっていた。

当時遊んでいたロボット系のおもちゃで思い出されるのは、アニメのロボット(イデオン、ガンダム、ザブングル、ダグラム、マクロス、ゴッドマーズ)や特撮ヒーローのロボット(サンバルカン、ゴーグルファイブ)あたり。しかし、そうしたキャラクター作品とはだいぶ趣が異なる仕様だったのも覚えている。

手ざわりの記憶から、素材は合金やソフビではなくプラスチック(硬めの樹脂)の可能性がかなり高い。一方で、プラモデルのようにランナーから切り離してつくった記憶はない。

まとめると、以下のような特徴だろうか。

  • アーマー脱着式のロボット。

  • サイズは手のひらくらい。

  • 時期は1970年代末〜80年代初頭、昭和50年後半くらい。

  • アニメや特撮のキャラクターではなさそう。

  • プラスチック製だが、プラモデルではなさそう。

ここまでくると、「メーカーオリジナルでメカ感のあるおもちゃ」に絞ることができそうだ。男児向けおもちゃを出していたメーカーで記憶にあるところだと、ポピー・トミー・タカラあたりか。というところで、タカラのミクロマンを思い出していろいろキーワードを組み替えてGoogle検索してみた。

「ミクロマン」「昭和」「パワードスーツ」の検索結果に、それっぽいやつを発見。配色がブルーとレッドなので記憶と違うものの「ミクロマン強化スーツ」という重要なキーワードを発見できた。

「ミクロマン強化スーツ」で検索すると、、、

完全に一致したおもちゃが出てきた。いろいろ調べてみると、「ミクロマン強化スーツ 改造ペインティング用」というバリエーションで、白いアーマーのバージョンも発売されていたらしい。これだ。

その後、ホビージャパンのマシーネンクリーガー40周年(2022年)の企画記事では、マシーネンクリーガー(S.F.3.D Original)の原点として、ミクロマン強化スーツの改造作例が紹介されていた。いつのまにかマシーネンクリーガーを気に入っていたけど、その理由はそもそも幼少期に遊んだおもちゃもマシーネンクリーガーも、どちらもミクロマン強化スーツが原点だったのだ。自分が気にっているモノのルーツを発見できたのはおもしろい体験だった。

久しぶりに触ってみたいな! と思いつつも、実家に帰って押し入れをひっくり返すのも大変だ。こういうときはいつもメルカリ検索を使っている。

「ミクロマン強化スーツ」、40年近く前の古いおもちゃだけど出品されてるかな?と思ったけど、ちゃんと出てきた。レトロホビーの専門店ならわかるけど、ここまでマニアックなものが見つかるとは思わなかった。相変わらずメルカリのすごさを感じる。

残念ながらSOLDだった&気軽に手は出せる値段ではなかったけど、出品されているモノから当時に想いを馳せるのはすごく楽しい。倉庫に眠らせておくくらいなら、大事にしてくれる人に引き取ってもらうのもありかもしれない。記憶の引き出しを探ったときは、けっこうな頻度でメルカリで思い出を呼び起こしている。森永チョコスナックのガンダムMSVのミニプラモとか、ちょうほしかったけどひとつしか買えなかった聖闘士星矢のプラモデルとか。

模型や造形の素材や工具や塗料を買います。