激安フィギュアのヘッド 1/6 をリアルにリペイントしてみた vol.1 【塗装編】
Amazonで1/6アクションフィギュアを買った。入手価格は1体2,000円以下(2体セットで3,600円くらい)で、この手の可動フィギュアにしてはかなり安い。
メーカーは中国のPattiz Toys。ebayやセカイモンで出回ってる商品名は「Special Forces ACU Action Figure 12" Kad Hobby.」だけど、これが正式名からよくわからない。
値段の割に装備品はかなり充実していて、しかもよく動く。とはいえ、安いなりの企業努力でヘッドのクオリティはもうひとつ。
塗装ミスの汚れが、おでこや小鼻についてたりもする。造形は悪くなさそうだけど、工場での大量生産ペイントの限界を感じる。
せっかくなので、ヘッドをフルリペイントでリアルに改修してみることにした。
中性洗剤で洗って乾かしたら、サフを吹く。サフはクレオスのブラック#1200。
全体がブラックのサフで覆われて、塗装準備が完了。光源の下で立体感や凹凸を確認する。
光の当たり方の確認がしやすいので、個人の好みでサフはブラックを多用しているけど、フィギュアペイントの場合はマホガニーやオキサイドレッドのサフのほうがいいかもしれない。
今回のリペイントでは、肌にシタデルカラーから3色を選ぶ。明るい色に「ラカラスフレッシュ」、中間色として「バグマンズグロウ」、影の濃い色に「ドライアドバーグ」。
ベースの色を塗る。まずは「ラカラスフレッシュ」を繰り返し塗って下地づくり。
影になる部分を「バグマンズグロウ」で塗って、明るいところとの境目は「ラカラスフレッシュ」とグラデーション塗装。調色・混色しながら様子を見て、凹凸にあわせて塗っていく。
2色でざっくりグラデーション塗装ができたら、ディティールに着手。まずは、眼球の塗装。ベースカラーの「ドライアドバーグ」を眼球全体に塗っておく。これがあとで、上下まぶたや目頭、目尻の境界になる。ついでにイメージ用でまつ毛も足す。
ついでに鼻の穴や口元、顎の下、耳など影になっている部分も「ドライアドバーグ」でグラデーション塗装しておく。
眼球を、シタデルの白「コラックスホワイト」で塗る。
目頭、目尻、まぶたとの境目あたりを「コラックスホワイト」と「ラカラスフレッシュ」を1:1で混ぜた色でクラデーション塗装。
瞳を、シタデルの紺色「インキュビタークネス」で塗る。
瞳の中の虹彩を、グラデーション塗装。下方が明るい色になるようにしつつ、眼球との境目は塗らないように気を付ける。グラデーションのカラーは「インキュビダークネス」と「コラックスホワイト」の混色。
瞳孔を、黒で塗装。
だいぶ人間らしくなってきた。次回は眼球の光沢、まつ毛や眉毛、皮膚の凹凸などの仕上編。