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サイバーパンクは青くて赤く、熱くて冷たい紫の夜。そして、雨。

今年の東京ゲームショウ(TGS)にキアヌ・リーブスが来ていたらしく、話題になっている。訪日の理由は「Cyberpunk 2077」のプロモーションだ。詳しくはignの記事から。

TGSに最後に行ったのは2015年。AmazonのPC事業部でマーケターをやっていた頃だった。ビジネスデーで、ゲーミング商材の商談をしに訪れたように思う。そういえば、その昔、パソコン雑誌の編集者をやってた頃は毎年のように通っていた。こうして振り返ると、ゲームショーからはずいぶん足が遠のいてしまった。

キアヌ・リーブスといえば、今年の6月にロサンゼルスで開催された世界的ゲームの祭典E3にもCyberpunk 2077のイベントに登壇していた。探したらTIMEの動画があった。「Cy-ber-punk!」と叫ぶキアヌがいい感じで、会場の盛り上がりが伝わってくる。

Cyberpunk 2077は2020春に発売予定のオープンワールドのゲームだ。気になっているサイバーパンク好きは多いと思っている。もちろん自分もその一人だ。詳しくは公式サイトから。

Cyberpunk 2077で、ちょっと気になったことがある。それは色だ。ロゴやテーマカラーに黄色を使っていて、いわゆるサイバーパンク作品にお約束の青=寒色と赤=暖色の主張が薄い。もちろん、プレー画面のスクリーンショットやトレーラーを観る限り、作品内はサイバーパンクのコンテクストをしっかり反映した青・赤・紫の色使いになっている。

ふと思った。

そういえば、あの作品はどうだったかな? と。それで、サイバーパンク系作品で青・赤・紫を使っている本の表紙、映画のパッケージを拾って眺めてみたらおもしろかった。

まずはニューロマンサー。青と紫。ロゴが黄色。世界中でいろいろなバージョンがあるけど、このイラストのヤツがカッコイイ。

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スノウ・クラッシュ。濃紺に近い青と赤。これもいろいろなバージョンがあるけれど、この赤いカタナと電子基板っぽいデザインが作品の世界観にマッチしてる。

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日本語版、薄い青。アスキーの初版を持っているけど、シルバーの箔に半透明のカバーでかなり凝った装丁でカッコイイ。アスキーの権利が切れた後、早川書房から上下分冊の文庫も出ている。あちらは黄色とピンク。

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攻殻機動隊、原作コミック。青と紫、ワンポイントで赤。初めて手に取ったのは高校生の頃で、欄外の関連情報を拾って読むのに苦労した。全体像を理解するのに繰り返し読んだ記憶がある。

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ゴースト・イン・ザ・シェル実写版。パッケージは青・赤・紫で、サイバーパンクの王道。アニメ版は観たけど、これは観ていない。そのうち観るかもしれない。

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ブレードランナー 2049。赤と青。このパッケージ画像はWeb用にコントラストを強めているせいか、赤と青がはっきりしているけど、劇場や販促ポスターの赤はもっとオレンジっぽくて、青は水色っぽい。ブレードランナーの続編なので前作オマージュが多く、本編映像の色味も世界観を壊すことのないよう練りこまれている印象。デッカードのいる青い方は雨が降っていて、摩天楼を飛び交うスピナーを配置しているのも芸が細かい。

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ブレードランナー。青と赤。いろいろなバージョンがあるけど、パッケージの青と赤の配色バランスはこのイラストが好みだ。夜の雨とネオンサインもいい。

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ブレードランナーのパッケージで、赤の主張が強いイラストのバージョン。ブラスターを構えるデッカード、レイチェル、摩天楼の上空を飛ぶスピナー。これも悪くない。

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幻影都市。作中のオープニングタイトルの青。タイトルロゴの青色が赤い炎に変化するムービーになっている。探したけどAmazonにパッケージがなかった。かなり古いゲームでPC9801版から始まり、FM-TOWNSやX68000などなどマルチプラットフォームで展開された。

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今はレトロゲーム配信サイトでWindows向けに配信されている。Windowsユーザーでサイバーパンク好きならプレーしてみてもいいかもしれない。


そして、Cyberpunk 2077。黄色。おっ! と思うんじゃないだろうか。まあ、青・赤・紫の表紙やパッケージばかり並べたあとだから、というのもあるけれど。

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青・赤・紫に加えて、サイバーパンク作品に欠かせない舞台装置が「夜の雨」だ。ここまでにあげた作品のほとんどに夜の雨が描かれている。では、Cyberpunk 2077ではどうだろう。答えはオフィシャルトレイラーから。


サイバーパンクの黄色。

もう一つ思い出した。「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の表紙リニューアル版が、黒に黄色。これはこれでカッコイイ。

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前回はテクノロジーによる人類の進化について書いたので、今回はテクノロジーと人類の未来を描いたフィクションについて書いた。つぎは何を書こうか。

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