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激安フィギュアのヘッド 1/6 をリアルにリペイントしてみた vol.2 【完成編】

Amazonで買った激安1/6アクションフィギュアのヘッドをリペイントしてみた。前回の記事は↓こちら。

瞳孔を塗り終えたところから。

瞳にハイライトを入れる。瞳孔の左上あたり。

瞳に生気が出てきた。

肌のグラデーションが「筆で塗りました感」が残っているので、ドライブラシで自然な表現にしておく。そのうえで、額や目尻、小鼻、口元などのシワをグラデーションを意識しながら描く。シワが終わったら、毛穴を点描画の要領で描く。そのあと、眉毛、まつ毛を描き入れる。唇はシタデルカラーのシェード「カーロバーグクリムゾン」と「レイクランドフレッシュシェイド」を1:1で調色したものを使って、塗り重ねの強弱をつけながら、細かな縦シワを表現する。

突然ディティールが描き込まれた写真が出てきたのは、途中経過の写真の撮影を忘れてしまったから。集中して作業していると、撮影を忘れてしまう。

眼球と下瞼の境目に、ハイライトのような光が入っているのに気付くだろうか。これはペイント表現ではなく、実際の光の反射によるもの。眼球全体に、クレオスの「ウェザリングペースト ウェットクリアー」を塗布して、涙でのうるおいを表現した。

どこの角度から見ても、光の反射で目が濡れているように見える。もともとジオラマの水を表現するために買った素材だけど、こういう使い方もありだと思った。

あおり気味の角度から。正面からはみえづらい鼻の穴や眉から目元にかけての奥まったところも、手を抜かずに陰影を入れる。

髪の毛は全体をシタデルの焦げ茶色「ドライアドバーグ」で塗装。眉毛の立体感を出すために、「ドライアドバーグ」と「アバドンブラック」で調色した中間色で影になっている部分に毛を描き入れる。口元やアゴまわりは、先に描き込んだ毛穴をたよりにして、薄くヒゲを描き入れる。無精髭よりは剃ってるイメージ。

ここでも急にディティールが描き込まれた写真が出てきたのは、途中経過の写真の撮影を忘れてしまったから。集中して作業していると、すっかり撮影のことを忘れてしまう。

もみあげからアゴにかけても、ヒゲを書き込むことで馴染んでいるように見えてきた。

やや上からの角度で撮影。まあまあリアルになってきたので、今回はいったん完成!

光源を調整して撮影すると、少し雰囲気が変わる。これまでの写真は向かって左上から白熱灯、上からLED、右上遠いところから蛍光灯と3方向から照らしていた。下の写真はそのうち、上からのLEDを調光して一番弱くしたもの。LEDを弱めた方が、なんだかリアルな感じがする。

Before (左)、After (右)。2体セットのヘッドが同じだったので比較しやすい。

髪はベタ塗りとシェード「ナルンオイル」だけのシンプルな作業で終わらせたので、光沢が弱い。

首すじは服を着せたら見えづらいので、ほとんどやらなかった。耳もヘルメットで隠れるので、今回は手抜き。その分、粗が目立つ。

光のあたる角度を変えると彫りの深さが強調される。この角度からだと、元のヘッドもけっこういい感じ。

ボディに装着したBeforeヘッド。

リペイントしたAfterヘッド。

遠目に見ると、まずまずリアルにリペイントできた気がする。

ヘルメットを被せてみた。持っているミニガンは、別の機会に買った激安1/6マシンガンプラモデル詰め合わせから。服はともかく、装備品類はプラスチック感が隠せないので、そのうち改修しよう。

乾燥中。気を抜いているときに目が合うとギョッとする。

1/6アクションフィギュアはサイズが大きいので、カスタムやリペイントで遊びやすいのがいい。

模型や造形の素材や工具や塗料を買います。