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人類の未来を、「脳・ロボティクス・魂・テクノロジー・進化・サイバーパンク・宇宙・インターネット」とつなげて考える

また、すばらしいテクノロジーのニュースがあった。肩から下を麻痺してしまった患者が外骨格を操作し、自力で歩けるようになったという。背景にあるのは、脳への電極のインプラントによるブレインマシンインターフェースだ。詳しくはMIT Technology Review、先週10月3日の記事から。

もちろん、課題は残っている。しかし、この一歩は未来への大きな歩みだ。ロボット・テクノロジーによる人体拡張は進化が著しい分野でもある。今後、より多くの人たちに可能性が広がっていくことだろう。

このニュースは印象深く、そしてこの連載にとっても象徴的だ。良い機会なので過去記事を振り返って総括してみたい。必ずしも連載時の順番がベストではないことも証明してみよう。


テクノロジーの発展が人類にもたらす未来

ヒトは技術を産み出し、今の世界をつくってきた。黒曜石を割ってつくった槍で獲物を狩り、粘土をこねた土器で食料が保存できるようになった時、人類の寿命は少し伸びた。フィジカルな拡張のもたらした結果だ。

デジタルな先端テクノロジーは、石器時代から連綿と続くアナログなテクノロジーの延長にある。ロボット・テクノロジーと脳神経分野がパラレルに発展する現在、人類の未来に何がもたらされるのだろうか。まずは、今起きていることを知るために、この記事から。


テクノロジーによる人類の進化

人類の未来について思いを馳せるとき、「どんなテクノロジーが現れるか?」は想像しやすく楽しいテーマだ。今あるガジェットが、システムが、研究が、それぞれ切り開く未来を想像するだけでワクワクしてくる。

合わせて考えたいのが、「テクノロジーが人類の進化を促すか?」についてだ。これは想像力が試される、少し難しめのテーマかもしれない。触れただけで類人猿が進化したモノリスのような、そんなフィクション作品に出てくるようなスーパーテクノロジーはありえるのだろうか?


テクノロジーと人類の未来を描いたフィクション

人間の想像力は偉大だ。今、ここに存在しない物事を想像して、文章や絵で人に伝えることができる。書店やネットをブラつけば、未来を描いた小説やコミック、映像作品に出会えるチャンスだってある。

先人たちは、あるいは、今エッジにいる人たちは、どんな未来を想像しているのだろう? その点で、SF作品はうってつけだ。とりわけ、インターネットやロボティクスを交えた近未来が舞台のサイバーパンクジャンルは示唆に富む。テクノロジーと人類の未来を考えるきっかけとして優れている。


脳から直接のコンピュータ操作

人間の内部では絶え間なく電気信号が発生している。今、この連載を読んでいるあなたの体の中でも、信号が神経細胞を駆け巡っている。冒頭で紹介した、ロボット的な外骨格を操作する麻痺患者の記事が思い出されるんじゃないだろうか。

先端テクノロジーは、最初は学術・医療分野や軍事領域から始まり、いずれ一般へと普及する。かつて、ARPAnetがインターネットへと変遷したように。そのとき、I/Oのあり方も今とは大きく異なっているだろう。脳からインターネットその先にあるコンピュータ(クラウド)に、ダイレクトアクセスする未来がやってくる。


宇宙と人類と人類が生み出したテクノロジーの共通点

脳とインターネットが接続したとき、人類に何が起きるだろうか? インターネットに蓄えられた膨大な知識に直面したとき、脳はどのようにそれらを処理するのだろう。

世の中には、まだまだ謎が多く、人類が探求を続ければ続けるほど、わからないことも溢れ出てくる。脳とインターネットの接続は、あらゆる「なぜ?」を解決するきっかけになるんじゃないだろうか。よくわからない疑問や尽きない不思議にも、答えが出るかもしれない。たとえば、以下の記事のような。


魂・意識のデジタルデータ化

魂とは何か。意識とは何か。心とは何か。古今東西の哲学者・宗教家が追い求めるテーマのひとつだ。小さな子供はだいたいみんな、だから、あなたも一度くらいは考えたことがあるかもしれない。

人間の意識が電気信号の連続なら、電気信号の連続で物を考えることができる人間以外の存在が現れたとき、それを何と呼べばいいのだろう。どんなに優れたAIが現れても、コマンドなしで動くことができなければ単なるコンピュータ。なるほど、そうかもしれない。じゃあ、自律型のAIが登場したら、未来はどうなるのだろう。

ただ、わからない。


ここまで書いて、AIについて深めに触れた記事や地球外生命について触れた記事がないことに気づいた。もう少し、この周辺で連載をつづけるのもいいかもしれない。

前回はロボット・テクノロジーと人体の拡張性について書いたので、今回はこれまでの連載を総括・再編集しながら未来について書いた。つぎは何を書こうか。

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